背景と課題

株式会社アットマーク・ラーニング社は、25年の実績をもつ通信制高校「明蓬館高等学校」に続き、新たに中学生向けオンラインスクール「EuLa通信制中等部」をスタートしました。

既存のブランドサイトでは「EuLa」の世界観や多様性を打ち出しつつ、完全オンラインの学習に対する不安を払拭し、保護者・生徒の安心感を得ることを目的に制作してきました。

しかし、今回新しく制作するのは「広告用LP」。より“申し込みや問い合わせ”といった獲得に特化した構成やコピーが求められました。保護者や生徒の検討段階に合わせて最適な情報を配置し、スムーズに行動へつなげる導線設計が大きな課題でした。

制作のポイント

1. ブランドサイトよりも“獲得”を意識したLP設計

先に制作したブランドサイトではイメージ戦略や世界観の表現を重視していました。一方で今回のLPは、学費や授業内容、サポート体制などを明確化し、問い合わせや資料請求に導くという目的に特化。トップに「説明会」「資料請求」「オンライン相談会」といった複数のコンバージョンボタンをわかりやすく配置しました。

2. ユーザーニーズに沿った情報配置

中学校進学や不登校への不安、オンライン学習の相性など、保護者・生徒が抱える疑問に合わせたコンテンツ順序を設計。

  • 最初にメリット・特徴を簡潔に提示し、興味を持ってもらう
  • 学費や学習カリキュラムを具体的に説明し、疑問を解消
  • FAQやサポート内容で安心感を高める

といった流れを意識して、「もっと詳しく知りたい」と思ったタイミングで行動できるよう誘導しました。

3. 検討度合い別の3つのCVを用意

保護者・生徒によって、オンラインスクールの検討段階や目的はさまざまです。そこで、LP上に

  • 「オンライン説明会」(詳しく話を聞いてみたい。特に保護者向け)
  • 「メタバース体験会」(実際に授業の様子を体験してみたい)
  • 「今個別相談」(自分の環境やこれまでの状況など、詳しく相談してみたい)

の3つのコンバージョンを設置。どのタイミングでも次のステップへ進めるよう工夫し、取りこぼしを防ぎました。

4. 実績や利用者の声を強調

25年の実績から得た信頼性や卒業生の声を要所で挿入することで、オンラインだけでも安心して学べると感じてもらいやすい構成に。数字やグラフィックスを使った可視化で、説得力を高めています。

5. オンライン学習の“ワクワク感”を忘れないデザイン

ブランドサイト同様、「EuLa」ならではの自由な雰囲気を損なわないよう、配色やビジュアルに遊び心をプラス。受験対策だけでなく、生徒が“自分らしい学び”に取り組める場であることをビジュアル表現でも訴求しました。

今後の展望

今回のLPは、広告からのアクセスが主な流入口となるため、継続的なA/Bテストやアクセス解析を通じて訴求効果を検証・改善していく予定です。ブランドサイトと併用することで、イメージ向上と獲得を両立させ、より多くの保護者・生徒に“自分らしい学び”を届けられることを目指します。