複雑な事業領域の理解から、ターゲット設定を経て制作コンテンツを確立
東京都・浅草のサウナ付きホテル「サウナランド浅草」等の企画からご一緒している、株式会社7gardenさまのWebサイトリニューアルです。
株式会社7gardenさまは、ホテル領域における土地選定からホテル企画、運営に至るまで、一気通貫のソリューションを提供しており、この業界においても、非常に稀有な事業領域幅をお持ちの会社です。
そもそも「ホテルを作る」会社、という単純な事業ではなく、土地の所有者がいて、そこに何かしらの収益性ある建物を建てたいディベロッパーがいて、その物件を所有したいという投資家がいる。それらを横断してサポートしているのが7garden様なのですが、1つのホテルだけでこれだけの登場人物が出てくる業界です。
この横断的な事業領域における7gardenさまの強みは、登場人物ごとに全く異なっており、それらを理解し、強みとなる部分の言語化に努めました。
強みや提供しているソリューションはプロジェクト実績の具体で伝える
登場人物も多ければ、提供するソリューションもさまざま。プロジェクトごとに存在する、あまりにも多い変数を組み合わせて、最適なソリューションを提示する7gardenさまの強みやソリューションは、画一的に言語化しようとすればするほど抽象化されすぎて、「何か言ってそうで、何も言ってない」言葉になってしまいがちでした。
そこで本サイトでは、その複雑な変数をリアルに記事化することで伝えようと考え、1件ずつていねいにインタビューし、読み物として成立する「プロジェクト実績」を実装することにしました。
弊社ではコンテンツ制作も可能なため、7garden代表の北野様にZoomでインタビュー。それらをわかりやすく記事にまとめるところまでお手伝いいたしました。(記事制作は継続中)
専門性が非常に高く、ビジネス構造などを理解していなければ、適切な記事化は難しく、その点をサポートできている弊社は、クライアント様の事業理解に重きを置いているからこそかと考えております。
“引っかかり”を作る。AIには作れない言葉とコンセプト
今回はサイト全体と通して、テキストライティングを実施させていただきました。テキストを作る上で非常に気をつけたことは、読み手に「引っかかり」を作ることです。
抽象度の高い事業のため、言語化も気を抜くと、何にでも当てはまり、結局何も言っていない言葉、ばかりになってしまう懸念がありました。
特にTOPページのキャッチコピーでは、7garden様の独自のアイデンティティと強みを表現することを考え抜きました。7garden様の大きな特徴の1つに、ホテルの「運営」まで担っている点があります。
絵に描いた餅として企画をするのではなく、実際にホテルを運営し、日々宿泊者であるお客様と向き合いながら、最前線で得た手触り感ある知見を、企画に昇華させています。
それらを表現する言葉として、「バリューアップ」や「利回り」のような言葉以上に「感性」という言葉を最初に持ってくるようにしました。(当初は「まごころ」を提案していました笑)
誰でも思いつくような言葉を並べても、誰の心にも引っかからずスッと流れてしまいますが、ある意味で「違和感」にもなるような表現を入れ込むことで、コンテンツに目を止めていただくよう工夫しています。
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複雑な事業を理解し、経営者と同じ目線になってクリエイティブを作れるのは弊社ならではの強みと考えています。