【ほぼ確信】地域活性のための4つの鉄則

今日は、千葉県の富津市・金谷にあるコワーキングコミュティ「まるも」にお邪魔しています。
※「まるも」は、株式会社Ponnuf代表:山口拓也さん(愛称:いけちゃん)が運営するスペースで、「田舎フリーランス養成講座」等を定期的に行っている

この「まるも」、何がすごいかっていると、この場所をきっかけに20〜30代の若者がじゃんじゃん金谷に移住してきているんです。なんと、ここ1、2年で40名以上…!すごすぎますよね…行政が移住施策に翻弄する中、民間でやっているスペースにこれだけ人が集まるというのが、本当にすごいなと…その場を体感するために金谷まできています。

しかしながら、実際にお伺いしてわかりましたが、本当にたくさんの若者がいますw秩父にも負けずとも劣らない田舎で、これだけの若者がいるのは、しびれますね…

 

そんな「まるも」で一晩過ごして思ったことは、僕が日頃から感じていた、地域が盛り上がる4つの鉄則が確信(むしろ確認)できたこと。今日は改めて、その4つの鉄則を振り返っておこうかと。

 

こちらが、今年の4月に秩父で行ったイベントで発表した4つの鉄則。様々な地域や人々を見てきて、人が集まり盛り上がっている場所、というと必ずこの4つが成り立っています。

  1. 場づくり
  2. プレイヤー
  3. 発信力
  4. 関わりしろ

それぞれを少しずつ解説していきましょう。

 

①人がリアルに集まれる「場づくり」&②地域を盛り上げるプレイヤー(人)

まずは、人が集まり繋がれる「場所」。地域活性=コミュニティ形成というのは必須であり、地域におけるコミュニティはリアルの場を軸にして形成されることがほとんどのようです。

SNSやリモートワークがいくら発達しようとも、顔を合わせて行うコミュニケーションには勝てません。

それを産むためには、リアルの「場」が最適。そこにいけば誰かしらと会える・繋がれるという、“場所に紐づいたコミュニティ”が発展すれば、この「場づくり」は成功かと。

ただ、ここで絶対的に欠かせないのが、その「場」に紐づくプレイヤー(人)の存在。

よく、行政主導でコワーキングスペースやイベントスペースを作っても成功しないのは、これが理由。「場」には必ず、人と人を繋げる媒介者が必要。要は器だけ用意しても、集まった粒子は媒介者がいなければ繋がることは難しいんです。

場所だけ作って、「はい、あとはいい感じ繋がってくださーい」なって、盛り上がるわけないじゃないですか(笑)。ママのいないスナックが成り立たないとの同じです。

コミュニティが活性化している地域には、必ずこの「場」と「人」が存在しています。

コワーキングスペースやコミュニティスペースを作れば地域が盛り上がる、なんて単なる手段の目的化。その場所にコミットできる「人」がいるかどうかで、大きく変わってきます。

 

③何をやっているかが世の中に伝わるための「発信力」

場を作って、そこでわちゃわちゃ面白い人たちがおもしろいことをやっている状態は、世に発信する必要があります。やはり、おもしろい場所にはおもしろい人が集まります。ただ、そのおもしろいことが起こっているというのは、情報発信をしていないとなかなか伝わりません。

もちろん、人に知られないでひっそりとコミュニティを活性化させたい、ということであれば、発信の必要はありませんが、より多くの人を巻き込みたい・もっと活性化させたい、ということであれば、情報発信は必須です。

情報発信は、どんな方法でも良いと思いますが、地域を盛り上げている成功事例の多くは地域密着のWebメディアを持っていたり、プレイヤーたちがブログ発信をしていたり、と必ず自分たちの活動が世に伝わるような取り組みをしていますね。

 

④「関わりしろ」があれば、関わり甲斐がある

そして、これ。まあ、大前提でもあるのですが(笑)。その地域に関わることで「さらに盛り上がる余地がある」という「関わりしろ」が重要です。

総じて、地方にはこの「関わりしろ」があるのがほとんどですが、すでに完成されてしまった地域だと、関わるのが難しいです。というか、目に見える成果を産むのが難しい、といった感じでしょうか。

例えば、六本木を盛り上げたい!と場づくりをしようとしても、コストもかかるし、作ったとしてもすでに魅力的な場所に溢れた六本木を個人の力でさらに盛り上げるって難しいですよね。

地方なら、関わることで成果を出しやすい、というのが特徴。

そのため、関わる地域に、まだまだ成長の余地があり、「関わりしろ」が残っているかどうか、がとても重要になってきます。

 

これら、4つの鉄則は、僕が秩父にUターンして早々に気づいたことなのですが、やはり成功している地域の多くはこれらの鉄則を達成しているなーと。それこそ、今お邪魔している「まるも」は全てを見事に含んでおり、結果、人が集まっている、という現象を目の当たりにできました。

さて、秩父ではどうか。僕を中心に考えると、②プレイヤー→浅見、③発信力→ちちぶる、④関わりしろ→めちゃくちゃある、という状況。

あとは、①の場を作ることですね。

ということで、秩父における場づくりに動いていこうと思っています。まずは資金集めじゃいww

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