“ていねい”とは、いかに「相手に寄り添えるか」ということ

このグラスは、底が桜の形になっていて、例えば氷を入れてお酒を飲んでいると、グラスを持ち上げた時に、テーブルの上に桜型の雫が残る、という素敵なものです。

大切な人と、お酒飲みながら語らう時に使っています。

ぼくは、このグラスがとても“ていねい”なモノづくりだなーと思いました。今日はそんな話。

 

“ていねい”であることの価値が、より評価される時代

少し前の時代、大量生産・大量消費でとにかく質より安いモノが流行っていましたが、今では、少し高価だけど、ちゃんとしたものが欲しい、という需要に切り替わってきていますね。

パンケーキやかき氷でも1,000円以上のものが売れるし、農薬を使った安い野菜よりは無農薬の高い野菜が売れたりと、いいモノに人々の目が向いていると思うんです。

このいいモノに共通しているのは、“ていねい”にモノが作られているということ。

こだわりであったり、手間暇をかけていたり…と、とにかく一つのモノに対する熱量が高いと想うんですよね。

実は、このことは、僕も仕事をする上ではとても重要視しています。
一つ一つの案件を“ていねい”に進めることで、お客様の満足度が圧倒的に上がるし、高単価でもとても喜んでいただくことができます。
しかも、この“ていねい”であることを徹底していれば、必ずリピートや紹介をしてもらます。

“ていねい”に対応してくれる歯医者さんて人に紹介したくなりますよね。あの気持ちです。

 

“ていねい”は相手に寄り添うこと

では、“ていねい”ってなんだろうって考えた時に、「相手に寄り添うこと」じゃないかな、と思ったんです。
モノづくりであれば使う人が、どうやってこれを使うか、どんな気持ちになって使うか、使ったらどう感じてもらいたいか。
そんなことを考え抜くことが、“ていねい”であるということ。

サービスでもそうですね、お客さんにどう喜んでもらいたいか、どんな風に楽しんでもらいたいか、今何を欲しているか、それを徹底的に考え抜くと、そのサービスは“ていねい”なものになると思います。

だから、“ていねい”とは、相手に「寄り添って考えている時間」と比例すると思うんです。

しっかりと手を抜かず、時間をかけて相手のことを考える、そうすることで距離感は近くなり、相手に寄り添った商品やサービスが生まれていくのだと感じていますね。

逆をいえば、いくら時間をかけても「相手に寄り添えていない時間」は“ていねい”さには繋がらないともいえます。「うちは、手間暇かけて何十時間も仕込みをしてるんだ!」って主張と、それがお客さんを思いやっていることは、必ずしもイコールではないですからね。

一方的に時間をかけていることを主張しても、そういった残念なケースは少なからずあります。

 

“ていねい”にこだわると時間がないというジレンマからの解放

さて、何事も“ていねい”にやろうとすると、時間がかかりますよね。
これが大きな課題でございます(笑)

おそらく、“ていねい”であることは、一朝一夕ではできないんだと思います。
やはり、日頃から相手のことを考え抜く時間をかければかけるほど、“ていねい”さは洗練されていきます。

要は、最初は相手のことを考えて過剰に時間をかけたり、過剰なサービスになることもあるかもしれません。
でも、相手と向き合い続ければ、本当に必要なことや求められていることがシンプルにわかるようになると思います。

そうすれば、限られた時間で“ていねい”さの質を上げることができる、結果的に生産性が上がるわけですね。

つまり、“ていねい”にやり続けなければ成果もでないということ。

そんなことを考えながら、今持っている山のような案件やタスクをどう“ていねい”にやっていこうか、日々試行錯誤をしているところです(笑)

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